雪下ろしを安全に!

屋根に設置したアンカーと身につけたハーネスをロープで結んで安全を確保

 屋根の雪下ろし作業を安全に実施するための勉強会が15日、飯山市内で開かれた。飯山市建設業協会と一般社団法人長野県建築士会飯水支部、長野県が作業時の安全対策普及を目的に企画したもので、建設業関係者や行政職員らが安全を確保するための用具や行政の支援制度などについて学んだ。

 積雪地帯の飯山では冬に雪下ろし作業が欠かせず、その作業中の事故が毎年発生している。特に屋根から落ちる事故は命にもかかわることから、午前中は現地実演会として命綱固定用アンカーを用いた安全な雪下ろしを見学。現場には屋根に設置できるアンカーの見本が3種類用意され、体につけるハーネスとロープについても説明を受けた。NPO法人中越防災フロンティア(長岡市)の上村靖司さん(長岡技術科学大学教授)は、屋根に設置するアンカーは一点ではなく線状にすることで作業領域が広がるとし、ハーネスは前方にもロープ(カナビラ)をつけられるものであれば落下時に自力で対応できる利点があると説明。また転落事故の半数ははしごにかかわるとして、最下段のステップに滑り止めがあり、安全に屋根に乗り移ることができるように開発したはしごも紹介した。
 また午後の勉強会では、県が来年度に市町村と実施する克雪住宅普及促進事業を県職員が説明。命綱固定アンカーなど雪下ろし作業の安全性を確保するための工事や融雪・自然落雪のための工事に関する支援制度について話した。このほか、中野労働基準監督署による冬季労働災害の発生状況と高所作業におけるフルハーネス型墜落制止用器具の義務化についての説明などもあった。