雪降る中「餅」を交換

雪が降る中、子どもたちも餅を交換し合った

 中野市小沼区で8日早朝、約400年にわたり続くとされる伝統行事の「餅かえ」が行われた。区民らは、区の中ほどに建つ庚申塔前で、持参した餅を交換し合った。
 各家々では、ワラ馬と餅を入れる「ワラツト」を用意し、この日の早朝に餅をつき、あんこやきな粉をつけた餅をワラツトに詰め、祭典委員長が吹くほら貝の合図で、午前7時に庚申塔前へ集合。祭典が始まるころには雪が本降りとなるあいにくの天候だったが、多くの区民らが集まり、五穀豊穣や家内安全などを祈願し、ワラツトに詰めた餅を交換していた。
 また、ワラ馬制作者の大宮誠吉さんらが作ったワラ馬が、区外から訪れた見物人らに抽選でプレゼントされた。
 市指定無形民俗文化財の小沼の餅かえは、長い間水害と闘って生活してきた村人に受け継がれている区あげての行事。起源は、約400年前、小沼に移住した人々が、故郷の佐久地方を偲んで行事を真似たもの、あるいは大水害復旧の馬小作を佐久地方の小沼(現御代田町)に返すときに土産に「ワラツト」の餅を持たせたもの、また川中島合戦により没した幾多の人馬の霊を慰めたものとも伝えられている。